ヘルマン・カルツの爪楊枝 [キャプ翼にツっこむ]
カルツが・・・
カルツがようじをはきすてた!
思わず言わずにいられないですよね。
カルツがようじをはきすてた!
もう一度言いますね。
カルツがようじをはきすてた!
・・・・・
サッカーの試合中、一緒にグランドで戦うチームメイトからこのような台詞が出ること自体、
現実では有り得ない事なのですが、このキャプテン翼では有り得るんです。
キャプテン翼のキャラクターの中で唯一、爪楊枝をくわえてサッカーをする選手・・・
ヘルマン・カルツくん。
(ドカベン岩鬼の葉っぱみたいなもんです)
カルツくんが爪楊枝を吐き捨てた時、彼が本気でプレーする証しなんです。
ドイツでチームメイトの若林くん、幼なじみのシュナイダーくんですら、カルツくんが楊枝を
吐き捨て、彼の本気なプレーを見たことがないというのですから、カルツくんはいつも
サッカーを良い意味でナメているのかもしれません。
これまで本気を出さなければならない相手がいなかったとも言えるのです。
カルツくんが初めて楊枝を吐き捨てたシーンは、国際Jr.ユース決勝の対日本戦。
翼くんや岬くん率いる全日本チームには、本気にならないと勝てないと悟ったカルツくんは
闘志剥き出し。
当然チームメイトは言うでしょう・・・
カルツがようじをはきすてた!と。
さぁ皆様もご一緒に・・・
カルツがようじをはきすてた!
(しつこいよ)
楊枝を吐き捨て、本気を出せるその時こそ、カルツくんは本当のサッカー選手に
戻れる瞬間なのかも。
本気を出さないサッカー選手はサッカー選手じゃない・・・なんて
・・・・・
え? そもそもサッカーの試合中に爪楊枝を口にくわえてプレーしてもいいのかですって?
あは。
それはたしかに。
ただサッカーの規則やルールにおいても、、、
爪楊枝を口にくわえたまま
サッカーをしてはいけない。
とは、どこにも書いていないですし、いいんじゃないですか?
(ダメ?)
よく、キャプ翼的ツっこみに取り上げられるネタではありますが、
わたくしはあえてツっこみたくはありません。
当然、サッカーの試合中に凶器を持ち込んではいけませんよね。
爪楊枝が凶器になるのかは、今後FIFAでも焦点になるでしょう。
(今後っていつだよ)
実際、爪楊枝よりも危険な凶器(釘だったか針だったか)を持ち込んでプレーした過去の
日韓戦しかり、ブラジルで審判が試合中選手をナイフで殺傷する事件さえありました。
そんなのは言語道断ですよね。
スポーツマンシップのかけらもなければ、チップとデールのグミシップもない。
(は?)
しかし、カルツくんが口にくわえた爪楊枝はホントどうなのでしょう!?
本当に爪楊枝は凶器に値するのでしょうか!?
爪楊枝をくわえている本人にとっては、危険であることに変わりはありません。
ただ他の選手を怪我させてしまうリスクは当然あります。
となると、現実には凶器の一部として扱わなければならないのかもしれません。
(どうか扱ってください、よーいち先生)
では、カルツくん本人になったつもりで、サッカーの試合にのぞむ想像をしてみましょうか。
本人になりきらなければ、爪楊枝が危険かどうかもわからない
自分が口に爪楊枝をくわえてサッカーをしてみるのです。
例えばヘディング。
サッカーでは当たり前のプレーですが、わたくしにはヘディングをできる勇気はありません。
おでこにボールをあてるプレーではありますが、ヘディングした反動で楊枝が歯茎に
刺さりそうで、なんか怖いです。
顔面ブロックなんてもってのほかですよ。
フリーキックの壁になるのさえお断り願いたい。
そういえば本編でカルツくんがヘディングをしているシーンを見たことがない。
(見逃しているだけかもしれませんが)
それはそうでしょう。 危なっかしくてしょうがない。
カルツくんだって怖いに違いありません。
あと現実では、反則されてイラついて、相手に唾を吐くシーンをたまに見かけますが、
それが唾ではなく、爪楊枝を吹き矢のように吹かれてしまっては、それは凶器になります。
まるで必殺仕事人のよう・・・・・って、あらら
カルツくんは 「仕事師」 というサッカーでの異名がついているんだったわ
吹いたらあかん。 あかんですね。
前半が終了し、ハーフタイムに控室に戻りました。
その時、その楊枝が初めて役立つ気がします。
マネージャーが出してくれるバナナです。
バナナをその爪楊枝で刺そうじゃありませんか。
そんな時ぐらいにしか、私達には使い道がないかもしれません。
『カルツが楊枝を吐き捨てたぁ!』
そう周りに言わせ、本気を出してバナナを食べればよいのです。
・・・・・って、失礼
なんだか自分がここで何を語り出しているのかわからなくなってきました。
話を変えましょうか。
とにかく、爪楊枝を口にくわえながらサッカーをすることは、危険だということがわかりました。
(最初からわかれよ)
カルツくんはいつ頃から爪楊枝を口に
くわえているのでしょうか!?
カルツくんの初登場時は、以下の ”このシーン” と思う人がほとんどだと思います。
コミックス25巻の 全日本Jr.ユース VS ハンブルガーJr.ユース との練習試合。
初登場時から爪楊枝をくわえたキャラとして出てきました。
しかしながら、わたくしはあることに気付いたのです。
この初登場時のちょっと前に、シュナイダーくんの移籍話シーンのクダリがあるのですが、
若林くんの周りにいるチームメイトに、カルツくんらしき人物が写っているのです。
それがこの人 ↓ ↓ ↓
矢印で示す人、なんとなくカルツくんっぽくないですか?
ただ、爪楊枝はくわえておりません。
シュナイダーくんと若林くんのシュート対決を見守るチームメイトの中にも・・・
カルツくんと同じくらいの背丈ですよね。
なぜわたくしが、この人物がカルツくんだと思ったか・・・
感ですよ、感w
同じハンブルガーJr.ユースの選手であることは間違いなさそうですが、全日本との
試合前のスターティングメンバーに、その ”偽カルツ” くんがいないんですよ。
控えの選手だったんじゃないの? なんて思われるかもしれませんが、シュナイダーくんの
クダリのような日常シーンで、作者よーいち先生が、念入りに描かなくてもよいようなチーム
において、控え選手をわざわざ描くはずがないんです!
偽カルツくん以外の周りにいた選手は、全員スターティングメンバーに顔を連ねて・・・
・・・って、いねーじゃねーか!!
誰一人いねーよ。
これはもしや、よーいち先生はメンバー総入れ替えしやがったな!?
(これも七人の悪魔超人の入れ替え同様、ゆでたまご先生の手法をリスペクトかw)
そうじゃないのなら、やはり補欠のメンバーを描いていたということなのか!?
偽カルツくん ⇒ 真カルツくん という確証がなくなってしまいました
しかしながらわたくしは、よーいち先生がその偽カルツくんを急遽、主要なサブキャラとして
真カルツくんへと仕立てあげたのではないかと、わたくしは勝手に思っています。
・・・・・って、失礼
いったいわたくしはここで何を語り出しているんでしたっけ?
あーそうだ。 いつから爪楊枝をくわえているかのお話でしたね。 すみません。
この偽カルツくんが真カルツくんであるのか・・・は置いておいて(置いておくのかよ)、
若林くんの言う 「カルツが本気になったらどんなプレイをするのか、それは俺やシュナイダー
にもわからないんだ」 という証言から、カルツくんがずいぶん前から爪楊枝をくわえていた
というのは言葉から読み取れます。
ここで、カルツくんと若林くん、シュナイダーくんが12、13歳の頃の回想シーンが
ROAD TO 2002編で描かれているのですが・・・
く、くわえてやがる
なんて奴だ。
この中1頃の年頃では、さすがに両親から止められていると思ってたのに。。。
もうこれでわからなくなりましたよ。
カルツくんのさらに過去に遡った回想シーンがありませんので、いつから爪楊枝を
口にくわえ始めたのかは現時点ではわかりません。
よーいち先生のみぞ知る・・・と言ったところでしょうか。
こうなったらカルツくんが赤ん坊の時の回想シーンを描くようなことがあれば、
是非とも爪楊枝をくわえた赤ん坊で描いていただきたいと思います。
どうかよろしくお願い致します。
それともうひとつ考察してみましょう。
カルツくんがくわえている爪楊枝は
いったいどこ製なのでしょうか!?
そもそもこの頃(昭和時代)に、西ドイツに爪楊枝はあったのでしょうか。
現在では色んな物が輸入輸出されている時代。
使い捨ての爪楊枝は、さすがにドイツにもあるようです。
調べていませんが、日本も爪楊枝をドイツに輸出しているかもしれません。
では、カルツくんのくわえている爪楊枝の形はどうでしょう!?
詳細な形で爪楊枝が描かれているわけではないですが、拡大してみましょう。
日本製で広く売られているポピュラーな爪楊枝には、尖った先端の反対側に、
こけしをモチーフにした装飾がされておりますが、どうもカルツくんのは
日本製のこけし装飾の楊枝ではないようですね。
てっきり若林くんからもらっているものと想像していたのですが。。。
しかし、ここで井出保(いでたもつ)くんから有力な情報を得ることができました。
同じ欧州のイタリアでは、1970年代後半に、日本の時代劇 「木枯らし紋次郎」 が
流行ったらしいのです。
ちなみにその木枯らし紋次郎ですが、いつも口に長い爪楊枝をくわえているんですよね。
イタリアで流行るぐらいですから、西ドイツ在住のカルツくんももしかしたら木枯らし紋次郎の
ことをひょんなことから知り、木枯らし紋次郎を好きになり、リスペクトしたのではないかと!?
自分も木枯らし紋次郎のように口に爪楊枝をくわえるんだ! と、憧れの人に
近づきたいがためのパフォーマンスをし始めたのかもしれません。
欧州地域の爪楊枝は、二等辺三角形が主流とのことで、カルツくんのくわえている
爪楊枝の形からして、各場面ごとにカルツくんの爪楊枝は形が尖っていたり、
はたまた二等辺三角形であったりします。
ちなみにイタリアの爪楊枝は、日本製の 「SAMURAI」 というものがポピュラーらしく、
その爪楊枝は両先が尖っているんだとか。
少なくとも12、13歳の頃の爪楊枝は、そのSAMURAIっぽい気もします。
上画像の初登場時は、欧州ポピュラーの二等辺三角形って感じですよね。
残念ながら日本のポピュラーなこけし装飾の爪楊枝ではなさそうですが、ただ日本製の
SAMURAIという爪楊枝を少なくとも愛用しているということで、とりあえず結論付けたい
と思いますw
!!!
いや待てよ。
もしかして日本のこけし楊枝を逆さに口にくわえてる?という可能性もありますかね?
安全面の観点からその可能性も捨てきれません。
ここまで、カルツくんの爪楊枝について考察してきましたが、
なんだかカルツくんに親近感が湧いてきました
皆様はどう思われましたか?
また 『カルツがようじをはきすてた!』 という台詞は、キャプ翼の中の名言でもありますが、
是非この名言を世間で使っていきたいですね。
キャプ翼の中だけではもったいない。
職場において、いつも仕事をサボっている同僚がいたとして、その人が本気を出して
仕事に取り組んでいる姿を見た時、、、
「あいつ、カルツが楊枝を吐き捨てたか?」
なんて言うのもオツかもしれません。
陸上100m走で、ウサイン・ボルトが走り流していたとします。
そんな時は、、、
「ボルトさぁ、あいつカルツが楊枝を吐き捨ててない走りだべ?」
なんて言うのも、これまたオツかもしれません。
(言いづれーよ)
そして今、この記事を書き終えたわたくしは、、、
「久しぶりにカルツが楊枝を吐き捨てた記事を書けたぜ~」
なんて言ってみるw